蓄電池
家庭用蓄電池5kWh・7kWh・10kWhの価格目安と選び方
経済産業省の価格水準を基に、家庭用蓄電池5kWh・7kWh・10kWhの設備・工事費目安と容量の選び方を解説します。
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家庭用蓄電池は、容量が大きいほど総額も上がる傾向があります。ただし、価格はkWhだけでは決まりません。全負荷・特定負荷、200V対応、ハイブリッド型、分電盤工事、設置場所によっても変わります。
経済産業省の資料では、補助事業以外で導入する場合の標準的な水準として、設備費15〜20万円/kWh、工事費約2万円/kWhが示されています。合計17〜22万円/kWhを容量に掛けると、5kWhで85〜110万円、7kWhで119〜154万円、10kWhで170〜220万円です。
容量別の価格目安
| 蓄電容量 | 17万円/kWhで計算 | 22万円/kWhで計算 | 主な検討目的 |
|---|---|---|---|
| 5kWh | 約85万円 | 約110万円 | 夜間の一部利用、停電時の重要家電 |
| 7kWh | 約119万円 | 約154万円 | 自家消費と停電対策の両立 |
| 10kWh | 約170万円 | 約220万円 | 夜間使用量が多い家庭、長めの停電対策 |
この表は、経済産業省が2024年度の検討会で公表した価格水準からの単純計算です。現在の個別製品の販売価格や見積もり上限を示すものではありません。基礎工事、分電盤交換、長い配線、クレーン作業、既存太陽光との接続によって追加費用が出ることがあります。
5kWhが向く家庭
5kWh前後は、停電時に冷蔵庫、照明、通信機器などへ給電し、平常時は夕方以降の電気を一部まかなう考え方に合います。
容量を抑えやすい一方、エアコン、IH、エコキュートなど消費電力の大きい機器を長時間使う用途には不足することがあります。使いたい家電の消費電力と使用時間から必要量を計算します。
7kWhが向く家庭
7kWh前後は、日中の太陽光余剰電力をため、夕方から夜に使う用途と、停電時の備えを両立させたい場合の候補です。
ただし、太陽光の余剰電力が毎日7kWhあるとは限りません。年間発電量だけではなく、春・秋の晴天日にどのくらい売電しているか、夜間にどのくらい買電しているかを確認します。
10kWhが向く家庭
10kWh前後は、夜間の電気使用量が多い、200V機器も使いたい、停電時に複数の部屋へ給電したい家庭で検討しやすい容量です。
大容量でも、停電時の出力が小さければ多くの家電を同時に動かせません。また、日中に充電しきれない日が続くと、容量を使い切れません。容量と同時に、定格出力、全負荷・特定負荷、200V対応を確認します。
定格容量と実効容量は違う
カタログの「定格容量」は、電池が持つ総容量です。実際に取り出せる「初期実効容量」や「使用可能容量」は、電池保護のための制御や変換損失によって小さくなる場合があります。
同じ7kWh表記でも、比較する数字が定格容量か実効容量かで使える電力量は変わります。基本用語は家庭用蓄電池の基礎知識で確認してください。
価格以外に見る7項目
- 定格容量と初期実効容量
- 平常時・停電時の定格出力
- 全負荷型か特定負荷型か
- 100V・200Vの対応範囲
- 太陽光と接続するパワコン構成
- 電池・機器・施工の保証
- 基礎、分電盤、配線を含む税込総額
ローンを使う場合は、現金価格だけでなく支払総額も確認します。国民生活センターは、購入費・工事費に加えて、ローン利息やメンテナンス費用など先々のコストも考慮するよう案内しています。
容量を決める簡単な手順
- 直近12か月の電気使用量を用意する
- 昼間の余剰発電量と夜間の買電量を確認する
- 停電時に使う家電と時間を書き出す
- 必要電力量と同時使用する最大出力を計算する
- 5・7・10kWhの複数案で見積もる
一人暮らしや使用量が少ない家庭は、一人暮らしの蓄電池容量も参考になります。太陽光と同時に導入する場合の総額は太陽光と蓄電池を同時設置する費用で計算しています。実際の比較は蓄電池の見積書の見方と一括見積もりおすすめ2選へ進んでください。
参考資料
- 2024年度第5回 定置用蓄電システム普及拡大検討会 資料3(経済産業省)
- 先々の負担も考慮して! 家庭用蓄電池の契約(国民生活センター)
- 家庭用蓄電システム(ニチコン)
情報確認日:2026年8月14日